1日3分 大人の教養

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日本の旧暦「和風月名」あなたは全部言えますか?

 こんにちは、ゆうです。

 

 皆さんは、日本の旧暦である和風月名をご存じでしょうか?

 

 和風月名という呼び方にはピンとこなくても、睦月如月弥生・・・など、月の和風の呼び方は、日常でも見聞きしたことがあると思います。

 

 現在は、グレゴリオ暦という太陽暦を採用しているのですが、日本では明治6年から採用されています。

 しかし、カレンダーなどを見ると、新暦である1~12月に対し、いまだに旧暦の和風月名が充ててあったりしませんか?

 

 実はこの和風月名ですが、たまにビジネス文なんかでも使われることがあります。

 

 今日はそんな和風月名について、ひとつひとつの意味や由来について簡単にまとめていきます。

 日本人としての大人の常識を学んでいきましょう。

 

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睦月(むつき)

 1月

 正月は老若男女、身分などにかかわらず互いに拝賀し、親族一同集まって遊宴する睦び月の意から、これが訛って「むつき」となったそうです。

 睦月の睦の字は、「親しくて、仲睦まじい」という意味があるため、お正月に家族が集まり親しく挨拶や食事をするシチュエーションにぴったりの字ではないでしょうか。

 

如月(きさらぎ)

 2月

 2月はまだ寒いため、衣(きぬ)を重ね着するので、「衣更着(き-さら-ぎ)」となったそうです。ただし、由来にはこの他いくつか説があります。

 また「如月」という字は、中国の2月の異称である如月(じょげつ)に由来しているとも言われています。

 

弥生(やよい)

 3月

 木草弥生(き-くさ-いや-お)い茂る月(草木がいよいよ生い茂る月)という意で、「きくさいやおいづき」が詰まって「やよい」となったそうです。

 弥生の弥には「いよいよ、ますます」、弥生の生には「草木が芽を出す、生い茂る」という意味があります。春という季節を考えてもぴったりの漢字だと思います。

 

卯月(うづき)

 4月

 卯の花が咲く頃。つまり、「卯の花月」が略されて「卯月」となったとのことです。

 卯の花は、アジサイの一種なのですが、大体5~7月に咲きます。

 

皐月(さつき)

 5月

 ちょうど田植えの盛んな時期で、早苗を植える早苗月(さなえづき)と言っていたのが「さつき」となったそうです。

 そのため、皐月は早月とも書かれることもあるそうです。

 

水無月(みなづき・みなつき)

 6月

 「無」は本来は「の」の意味で、「水の月」。田に水を注ぎ入れる月の意味だそうです。

 梅雨の時期にぴったりなイメージですね。

 

文月(ふみつき・ふづき)

 7月

 7月7日の七夕にちなんだ呼び名、「万葉集」で7月をフミツキと詠ませています。「文月」という文字は、七夕の日に書物を夜気にさらす行事があり、それで「文月」となったという説があるそうです。

 

葉月(はづき・はつき)

 8月

 木の葉が落ちる月、「葉落ち月」が訛ったものです。

 また、稲穂の「発月(はり-づき)」の意から来たとされる説もあります。

 

長月(ながつき・ながづき)

 9月

 秋の夜長の頃、ということで、「夜長月(よ-なが-つき)」が略されて「長月」となったそうです。

 

神無月(かんなづき)

 10月

 旧暦10月には、全国の神々が出雲大社に集まり、各地の神様が留守になることから神無月(かみ-なし-つき)となったとされます。

 または「神無月」の「無」が「水無月」の「無」と同様の意味を持つとした場合、まったく逆の「神の月」になると考えられます。

 

霜月(しもつき)

 11月

 霜が降る月で、「霜月」となったそうです。

 寒さに拍車がかかり、霜が降り続ける時期にぴったりの名前です。

 

師走(しわす)

 12月

 一年の終わりである12月は忙しく、師匠も趨走(すう-そう)するので、「師趨(し-すう)」となり、これが「師走」となったそうです。

 

 

 いかがだったでしょうか。

 

 和風月名は、旧暦によるものなので、現在のグレゴリオ暦とは約1~2ヶ月程度誤差があります。

 

 それでも、和風月名は、日本の四季に通じた呼び名であり、日本の風情を感じられる素敵な名称だとは思いませんか?

 

 似通った名前が多いため、覚えづらいと思いますが、各月のイメージと照らし合わせれば簡単に覚えられると思います。

 

 皆さんのご参考になれば幸いです。

 

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