知っておきたい日本の年中行事【1月~3月】
こんにちは、ゆうです。
今月の21日は父の日ですが、皆さんは毎年の父の日の正確な日付を覚えていますか?
父の日は、毎年6月の第3日曜日にあります。
実はこの父の日ですが、アメリカが発祥となります。
アメリカのソノラさんという方が、男手一つで自分を育ててくれた父を讃えて、教会の牧師に父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけになり、それがそのまま日本に伝わったと言われています。
その他にも日本には、古くから季節とともに繰り返し行われる行事や風習がたくさんあります。
元々、このような年中行事は、外国から伝来してきたものや、漁や農作物の収穫を祝う儀式・安全祈願など、また宗教によるものなど、様々な出来事に由来します。
今回は、そんな日本の年中行事の簡単な内容と日付について1月~3月までをまとめていきたいと思います。
1月の年中行事
正月(1日)
一般的に1日~7日の松の内や、正月事終いとされる15日の小正月までを指すことが多いです。
元旦には年神様という稲作の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭に訪れるとされています。
門松は年神様をお迎えする目印であり、しめ縄は年神様をお迎えする神聖な場所を示すものです。
お節や鏡餅は年神様へのお供え物です。お節は子孫繁栄などを願った縁起の良い物を詰め合わせてます。鏡餅は円満に年を重ねられるように、という意味を込めて大小二段の構造になってます。またお雑煮は、お供えした餅を下ろして頂き、新年の力を頂くものです。
おとそは新年も健やかに過ごせるよう邪気払いをするために飲むお酒で、お年玉は年神様の魂が宿った餅を家族に配ったのが始まりとされています。
初詣は、住んでいる地域の氏神にお参りをするもので、松の内に済ませます。
七草の節句(7日)
邪気を払い、無病息災を祈って食べる粥です。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろといった七草を粥に炊き込みます。正月の御馳走を食べて疲れた胃を休めるという意味もあるそうです。
十日戎(10日)
えびす講とも言われ、商売繁盛の神様である恵比寿様を祀る祭礼です。行事の内容は各地域で異なります。
鏡開き(11日)
お供えをしていた鏡餅を割って、雑煮や汁物などにして食べる行事です。これをもって正月を終えることとなります。
小正月(15日)
小豆粥を食べて無病息災を祈ったり、柳の枝に紅白のお餅をつけた餅花を飾って豊作を祈願します。
また、どんど焼き(左義長)という正月飾りや書初めを燃やす火祭りもこの日にするとされています。
成人の日(第2月曜日)
元々は15日で、新成人を祝う日として国民の休日になりました。しかし現在では、連休とするため第2月曜日とされています。
2月の年中行事
節分(3日)
季節の変わり目である立春の前日にする行事です。
鬼を追い払い、福を迎える行事が主ですが、災いや厄が家に入り込むのを防ぐという意味があります。
またその年の恵方を向いて、無言で太巻き寿司を一本食べると無病息災でいられるという風習(恵方巻)もあります。
針供養(8日)
折れたりして使えなくなった針を供養し、裁縫の上達を祈る行事です。
東日本では2月8日ですが、西日本などでは12月8日に行う場合もあるそうです。
初午(第一午の日)
稲荷神社へお参りをし、いなり寿司を食べる行事。元々は豊作祈願、商売繁盛、開運、家内安全のために行っていたものだったそうです。
建国記念の日(11日)
実は日本の建国の日ははっきりしておらず、日本神話を基に定められたそうです。
「建国をしのび、日本を愛する心を養う日」という意味が込められているそうです。
バレンタインデー(14日)
女性が男性にチョコレートを贈り愛を伝える日として有名ですよね。
古代ローマ時代に強兵策として若い兵士の恋愛を禁止されていたところ、これに反発したキリスト教祭司バレンティノが多くの兵士を結婚させたことがきっかけで処刑された日が由来となっているそうです。
ちなみに、チョコレートを贈るのは日本発信の文化だそうです。
涅槃会(15日)
「ねはんえ」と読み、お釈迦様の亡くなられた日に行われる法要を指します。
誰でも参拝可能で、甘酒が振る舞われたり、普段非公開の涅槃図を拝むことも出来ます。
3月の年中行事
雛祭り(3日)
元々は中国から伝わるもので、この日に川に入って穢れを祓う風習でした。日本では、桃の節句とも呼び、ひな人形を飾って女の子の健康と幸福を祈って行われます。
またこの日は、四季を表すひなあられ、健康・清浄・魔除けの意味を持つ菱餅、縁起物の食材を入れたちらし寿司、円満な夫婦を表すはまぐりのお吸い物などを食べると良いとされています。
ホワイトデー(14日)
バレンタインデーにチョコレートを貰った男性がお返しにプレゼントをする文化で、こちらも日本発信のイベントです。
欧米などでは、クッキーデーやフラワーデーなどという日があり、ホワイトデーというバレンタインデーのお返しをする為の日は特に設けられていないそうです。
お彼岸(春分の日を中日とした7日間)
彼岸とは、仏教用語でご先祖様の霊が住む世界を意味し、この時期に亡くなった人が帰ってくるとされています。そのため、お墓参りは期間中であればいつでも良いそうです。
彼岸は、春分と秋分を中日とした7日間にあります。これは、太陽が真東から昇り、真西に沈むため、彼岸と此岸が最も通じやすくなっている時期だとされています。
また春の彼岸は牡丹の花に見立ててぼた餅をお供えすることが多いそうです。
いかがだったでしょうか。
このように、季節を味わい、日本文化を体験することは、家族の思い出作りや文化教育、また生活の質を豊かにする上で大切なことだと思います。
こんな大変な時期だからこそ、ご家庭でできる一つひとつのイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか。