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今さら聞けない選挙の基礎知識

 こんにちは、ゆうです。

 

 7月5日、東京都知事選挙の投開票があります。

 

 かなり個性的な面々が出馬されていて注目を集めている今回の東京都知事選ですが、皆さんは選挙の仕組みや意義、目的などをご存じでしょうか?

  

 今回は、そんな選挙についてまとめていきます。

 

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各議会について

 以前のブログで、三権分立のお話をしました。

 三権分立とは、立法、行政、司法といった権力を分けることです。

 この立法権に携わる唯一の立法機関である国会は、参議院衆議院という2つで作られています。

 それとは別に、東京都知事がまとめる東京都議会などの都道府県議会や、市町村議会といった地方議会が地方公共団体に置かれています。

都道府県議会

 週末に行われる東京都知事選挙は、東京都の首長である東京都知事を決める選挙です。 

 都知事任期は4年となっており、予算案作成・予算執行・条例案提出・租税等徴収の4つの権限を持ちます

  また都議会も同じく任期は4年で、127議席ある一院制です。

  選出方法としては、大選挙区制・小選挙区を採用しています。

  投票権は、住民票が東京都に3ヶ月以上ある18歳以上の方が持っています。

国会

 国会議員と呼ばれるのは、都道府県議会などとは違い、先ほど説明した衆議院参議院の議員として選挙で当選した人たちのことを指します。

衆議院

 まず衆議院ですが、議員定数は465人で、うち289人が小選挙区選出議員176人が比例代表選出議員です。

 衆議院議員総選挙では、小選挙区選挙と比例代表選挙が同じ投票日に行われます。

 任期は最長で4年間で、被選挙権は25歳以上となります。

 また衆議院には、条件付きで議会の解散が認められています

参議院

 参議院議院定数は248人で、うち100人が比例代表選出議員148人が大選挙区選出議員です。

  参議院議員通常選挙とは、参議院議員の半数を選ぶための選挙です。

  参議院に解散はないので、常に任期満了(6年)によるものだけです。

  ただし、参議院議員は3年ごとに半数が入れ替わるよう憲法で定められていますので、3年に1回、定数の半分を選ぶことになります。

 また被選挙権は、30歳以上となっております。

両院の特徴

 以上のように、衆議院参議院では様々な違いがあります。

 

  衆議院は一度の選挙で総選挙を行うのに対して、参議院は3年ごとに半数の入れ替えが行われます。

 そのため衆議院はその都度、議院の雰囲気が変化するのに対し、参議院は議会の継続性を重要視していると言えます。

 

 また参議院の方が被選挙権が少し上ですので、衆議院の若々しいイメージに比べ、参議院は落ち着いた大人が集うイメージがあります。

 

 そして、衆議院は任期が短く、解散もあります。

 そのため、短期間にメンバーチェンジが行われるので、衆議院は国民の現在の声を反映しやすいという特徴があります。

 反対に参議院は、解散もなければ任期も6年と長いです。

 ですので、参議院は長い目で審議を行いやすいという特徴があります。

 

 また議員数ですが、参議院と比べ、衆議院の方が約1.9倍の人数です。

 衆議院の方が人数が多いため、少数派の民意もしっかりと反映させることができると考えられます。

 

 つまり、衆議院は「少数意見も含め、現在の世論を反映しやすい」という特徴があると言えます。

 反対に、参議院は「ひとつの物事を、長い目で慎重に審議できる」という特徴があると言えます。

二院制(両院制

 国会では、法律など国の運営の元となる様々な事柄が決定されます。

 そうなると、幅広い視点で物事を見ることが大切となってきます。

 そこで取られたのが、この二院制(両院制というシステムです。

 

 二院制では、特徴の異なる二つの議院が幅広い視点で話し合いをすることが出来、また衆議院で可決された法案も参議院に送られることで法案のダブルチェックを行うことが出来ます

 

 また、ニュースなどでよく可決という言葉を聞くと思いますが、この可決というものは、衆議院参議院のどちらか一方で決定したことを指します。

 両院で賛成が過半数を超えて法律として決定されることを、成立と呼びます。

 そんな同等の力を持っていると思われる両院ですが、実は、衆議院参議院よりも国民の意思により近いと考えられているため、優先されている権限があります。

 その権限を衆議院の優越と呼び、内閣不信任の決議をする権限予算先議権などといった衆議院のみに認められている権限の他、予算の議決、条約の承認、内閣総理大臣の指名、法律案の再議決など衆議院の議決が優先されることもあります。

選挙制度

 選挙区制は、全国をいくつかの選挙区に分け、各選挙区から1人ずつ選ぶ方法です。

 この定数の割り振りによって、小選挙区大選挙区に分けられます。
 しかし、この方法だと1選挙区に1人しか当選せず、死票が多くなってしまいます。
 そのため、全国からの得票数に応じて複数の当選者を選ぶ比例代表制を組み合わせ、欠点を補っています。

 比例代表制では、有権者は政党名を書いて投票を行い、得票数に応じてブロックごとに各党の議席数が決まる仕組みです。

投票方法

 また選挙は、選挙期日(投票日)に投票所において投票することを原則としています。

 しかし、それが難しい人の為に、期日前投票制度不在者投票制度在外選挙制度という制度もあります。

 

 いかがだったでしょうか。

 

 選挙は、国民の代表者を選び、日本の未来を決める大切なイベントです。

 

 自分たちや、子供たちのより良い未来の為にも、選挙についてしっかりと考えていきたいですね。

 

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