これを読むだけ!長寿祝いの基本知識
こんばんは、ゆうです。
ブログも随分久しぶりの更新となってしまいましたね。
色々と忙殺されており、ペースは落ちてしまいましたが、毎月こつこつ頑張っていきたいと思います。
久しぶりで読みにくい文章でしたら申し訳ありません。
さて、先日はお盆ということもあり、田舎へ墓参りに行ってきました。
そこで今回のテーマについて考えたのですが、それは長寿祝いです。
自分のおじいちゃんおばあちゃんが「そろそろ長寿祝いの年齢だな・・・」と思いはするものの、喜寿なのか傘寿なのかよく分からない!といった事ってよくありませんか?
実は私自身もよくあることなので、今回は復習がてらまとめていきます。
- 還暦(かんれき)
- 古希(こき)
- 喜寿(きじゅ)
- 傘寿(さんじゅ)
- 盤寿(ばんじゅ)
- 米寿(べいじゅ)
- 卒寿(そつじゅ)
- 珍寿(ちんじゅ)
- 白寿(はくじゅ)
- 百寿(ひゃくじゅ、ももじゅ)
- 茶寿(ちゃじゅ)
- 皇寿(こうじゅ)
- 頑寿(がんじゅ)
- 昔寿(せきじゅ)
- 大還暦(だいかんれき)
還暦(かんれき)
まず還暦とは、十干十二支(じっかんじゅうにし)が一巡して、誕生年の干支に還ることに由来します。
十干十二支に関しては、後述します。
十干十二支が一巡するのは60年のため、数え年61で長寿祝いをします。
日本における還暦祝いでは、赤い頭巾や赤いちゃんちゃんこを本人に贈ることが主流です。
これは、かつて魔除けの意味で産着に赤色が使われいていたこともあり、赤子に戻りもう一度生まれ変わって出直すという意味が込められているそうです。
十干十二支とは
この十干とは、古代中国から伝来したものであり、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十種類からなる総称です。
これらは、五行(木・火・土・金・水)に当てはめられ、更に陰・陽に割り当てられます。
十干それぞれの読み方は、以下の通りです。
甲(こう・きのえ)
乙(いつ・きのと)
丙(へい・ひのえ)
丁(てい・ひのと)
戊(ぼ・つちのえ)
己(き・つちのと)
庚(こう・かのえ)
辛(しん・かのと)
壬(じん・みずのえ)
癸(き・みずのと)
この「え」や「と」は、「兄」と「弟」の意味であるとされています。
これは、日本で陽を兄、陰を弟として当てはめて呼ぶようになったことから由来し、「干支」を「えと」と読むことの由来にもなっているそうです。
十二支は皆さんご存じだと思いますが、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類の干支の総称です。
こちらもまた古代中国では、年・月・日・時刻・方位の記述に利用されていたそうです。
古希(こき)
中国 唐の詩人である杜甫の詩「曲江」の一節にある「人生七十古来稀なり(七十年生きる人は古くから稀である)」に由来しているとのこと。
そのため、70歳の長寿祝いは古希と呼ばれます。
この「稀」は常用漢字ではないため、現在では「古稀」ではなく「古希」と呼ばれることが多いそうです。
長寿祝いの色は紫ですが、紫と白という組み合わせは不祝儀を連想させるため避けるべきだと言われています。
喜寿(きじゅ)
喜の草書を楷書にすると「㐂」と書き、分解すると七十七と見えることが由来と言われています。
そのため、77歳の長寿祝いは喜寿と呼ばれます。
古希と同じく、長寿祝いの色は紫です。
傘寿(さんじゅ)
傘の字の略字「仐」が八と十とが重なった形であることに由来します。
そのため、80歳の長寿祝いを傘寿と呼びます。
傘寿は別名、八十寿(やそじゅ)とも呼ばれるそうです。
長寿祝いの色は金茶や黄色と言われています。
盤寿(ばんじゅ)
あまり聞いたことのない名前ですが、将棋盤のマス目が、九×九=八十一になることから由来していると言われ、盤寿は81歳の長寿祝いと言われるそうです。
分解すると、八と十と一になることから、「半寿」とも呼ばれるそうです。
米寿(べいじゅ)
米の字を分解すると八十八となることに由来し、「米の祝い(よねのいわい)」とも呼ばれます。
そのため、88歳の長寿祝いを米寿と呼びます。
長寿祝いの色は金茶です。
卒寿(そつじゅ)
卒の字の略字「卆」が九十と読めることに由来しています。
そのため、卒寿は90歳の長寿のお祝いと呼ばれています。
また囲碁の盤面の星の数が90個あることから、囲碁の世界では、「星寿(せいじゅ)」として卒寿をお祝いすることもあるそうです。
長寿祝いの色は白です。
珍寿(ちんじゅ)
こちらもあまり聞き馴染みのない名前ですが、「珍」の偏部が一、十、一に分かれ、旁部を八、三とすると、1+10+1+83=95となります。
そのため、95歳の長寿祝いを珍寿と呼ぶそうです。
白寿(はくじゅ)
こちらは百の字から一を引くと「白」になることから由来します。
つまり、100-1=99となり、99歳の長寿祝いを白寿と呼びます。
長寿祝いの色は白です。
百寿(ひゃくじゅ、ももじゅ)
100歳であることから百寿と呼びます。簡単ですね。
また一世紀を表す漢字を用いて、紀寿(きじゅ)とも呼ばれることもあるそうです。
長寿祝いの色は白です。
茶寿(ちゃじゅ)
茶の字を分解すると八十八、十、十となり、全て合わせると108になることに由来します。
つまり、108歳の長寿祝いを茶寿と呼びます。
皇寿(こうじゅ)
皇の字を分解すると白、一、十、一となり、全て合わせると111になることに由来します。
111歳の長寿祝いは皇寿と呼ばれます。
また字面から111と読めるため、「川寿(せんじゅ)」と呼ばれることもあるそうです。
頑寿(がんじゅ)
「頑」の字は、二、八、百、一、八になります。
そのため、2+8+100+1+8=119となり、頑寿は119歳の長寿祝いと呼ばれます。
昔寿(せきじゅ)
こちらは昔を分解して、廿(=20)+百になるということで、20+100=120で120歳の長寿祝いとなります。
大還暦(だいかんれき)
二回目の還暦です。
そのため、121歳の長寿祝いとなります。
ここまで長生きされる方は世界的にも極めて稀だそうですが、120歳を超える方の存在は正式な記録として確かに残っているそうです。
・・・いかがだったでしょうか。
長寿のお祝いは、日本では古くは奈良時代から行われていたそうです。
その頃は、40歳以上になると10歳置きにその年に合わせたお祝い品(馬40頭など)を贈り合っていたそうです。
現代では、誕生日ケーキに年の数だけロウソクを挿す、というように少しずつですが変化していますね。
また、昨今では、満年齢でお祝いすることが多いとは思いますが、元々は数え年でお祝いしていたそうです。
時を経て、細かな部分は変わりはせど、長寿の祝いは古くより大切にされてきた風習です。
私たちも、大切な人にさらに健康でいてほしいという願いを込めてお祝いをしていきたいですね。