地震の常識と現代防災の常識
こんにちは、ゆうです。
2020年5月4日(月)22時頃、関東地方で最大震度4を観測する地震が起こりました。
またその翌々日である5月6日(水)2時頃、またも関東地方で最大震度4を観測する地震が起こりました。
関東にお住まいの皆さんは、2晩連続で久しぶりに緊急地震速報の通知を耳にしたと思います。
かく言う僕も関東住みなのですが、あの通知音、久しぶりに聞くとめちゃめちゃ怖いですよね・・・。
しかも一体どういう条件で鳴るのか全くわからず、不安でしかありませんでした。
そこで今回は、地震について色々と調べたので、地震について知っておくべき情報と防災知識をご紹介したいと思います。
地震とは
地震は地下で起こる岩盤の「ずれ」により発生する現象です。
プレートテクトニクスという説があるのですが、その考えによると地下の岩盤には力がかかっており、それに耐えられなくなったときに岩盤にずれが生じ、地震が起こるのです。
地球は、中心から、核(内核、外核)、マントル(下部、上部)、地殻という層構造になっており、地球の表面は十数枚のプレート(地殻)に覆われていると考えられています。
プレートは、地球内部で対流しているマントルの上に乗っており、そのためプレートはごくわずかですが、少しずつ動いています。
そして、プレート同士がぶつかったり、すれ違ったり、 片方のプレートがプレートの下に沈み込んだりして強い力が働きます。
この力により地震が発生するのです。
日本周辺は、複数のプレートによって複雑な力がかかっており、世界でも有数の地震多発地帯となっています。
出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/jishin/about_eq.html)
地震の用語
震度
ある場所での地震による揺れの強さのことです。
つまり震源地からの距離が離れるほど震度は小さくなります。
階級は、0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階で表されます。
マグニチュード
地震そのものの大きさ(規模) のことです。
今までの観測史上最大のマグニチュードは、1960年に起きた9.5のチリ地震によるものでした。
日本で起きたものだと、2004年の新潟県中越地震はM6.8、1995年の阪神淡路大震災はM7.3、1923年の関東大震災はM7.9、2011年の東日本大震災はM9.0となってます。
一般的にM7以上になってくると大地震と呼ばれるクラスになるそうです。
P波とS波
地震波で最初に観測されるのがP波(Primary wave)で、P波が継続しつつある中で観測されるのがS波(Secondary wave)です。
実際の震源決定は、多数の観測点で得られるP波の到達時刻をコンピューターで処理して決定されています。
緊急地震速報の条件
緊急地震速報の通知ですが、これはエリアメールや緊急速報メールという通信キャリアのサービスです。
これは気象庁が地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを素早く解析して、震源や地震の規模を推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせるというものです。
そして緊急地震速報を発表した地域内にあるテレビやラジオ、携帯端末、防災行政無線などに向けて一斉に通知が発信されます。
この緊急地震速報の発表される条件は、「最大震度が5弱以上と予想される地震」において、「震度4以上が予想される地域」となっているとのことです。
出典:気象庁ホームページ (https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq25.html)
ですので、基本的には規模の大きな地震が予測される時にしか通知されないため、自己所有の携帯端末が複数台あるなどの理由がない限りは、安易に速報の設定を切らないことをおすすめ致します。
現代防災の常識
・地震が起きたらすぐに外へ出ない。
:倒壊する建物の下敷きになって亡くなる人が多いため。
・トイレではなく、玄関に避難する。
:トイレだと扉が歪んで閉じ込められるリスクがあるため、周囲に落下物が少なく扉の頑丈な玄関が一番安全だと言われています。
・真っ先に火の始末をしない。
:1997年から全てのガスメーターは震度5以上の地震を感知すると自動的にガスを遮断して火が消える仕組みになっているため。
・お風呂に水を溜めない。
:細菌繁殖による感染症を引き起こすリスクがあるため、普段から飲用水と生活用水を用意しておきましょう。
・被災後にはすぐ片付けるのではなく、まず写真撮影する。
:地震による被災状況を撮影しておくと、自治体に生活費や修繕費を申請できるため。
・忘れていない(171)災害伝言ダイヤル
:NTT東日本によるサービス。災害時に伝言の録音・再生ができる。
:自分の住んでいる地域にどんな災害があるのか、また危険な区域や場所が近くにないか、どの方向へ避難すべきかなど考える上で便利です。
いかがでしょうか。
実際に活用する機会は少ないかもしれませんが、災害は命に係わることですので、予め準備をしておくだけで心理的な負担も軽減させられます。
緊急事態宣言も延長され、まだまだ大変な日々が続きますが、皆さんが少しでも平穏な気持ちで毎日を過ごされることをお祈りします。