1日3分 大人の教養

大人なら誰でも知っておきたい教養や常識、お得情報を、毎回3分で読める文量で書いていきます。

今さら聞けない冠婚葬祭と六曜の関係とは

 こんにちは、ゆうです。

 

 皆さんは、六曜という言葉をご存じですか?

 

 六曜とは、手帳やカレンダーなどでお馴染みの、大安仏滅などといった六つの曜で構成された歴注の一つです。

 (歴注とは、暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などの事項のこと。)

 

 「結婚式は大安の日が良い」、「葬式は友引を避ける」などといったことが言われ、六曜は特に冠婚葬祭の吉凶判断に対して用いられることが多いです。

 この六曜のそもそもの意味を知らない人は、結構いるのではないでしょうか?

 

 そこで今回は、この六曜について簡単にまとめていきたいと思います。

 

f:id:otona_3hun:20200603221233j:plain

 

 

冠婚葬祭

 さて、まず六曜を説明する前に冠婚葬祭について簡単に説明します。

 

 そもそも冠婚葬祭は、それぞれ何を表すかと言うと、以下の通りです。

 

 元服のこと。冠を頂く、という所からきており、現代では成人式を指します。

 結婚式のこと。

 葬儀のこと。

 :先祖の霊を祭ること。法事やお盆を指します。

 

 このうち、基本的に六曜を考慮して行うべきとされるのは、婚と葬とされます

 

 それでは、次に六曜について見ていきましょう。

 

六曜

 六曜は、中国の六壬時課または小六壬と呼ばれる時刻、日の吉凶占いが、室町時代に日本へ伝わって変化したものであるとされています。

 

 六曜は基本的に「先勝」、「友引」、「先負」、「仏滅」、「大安」、「赤口の順番に並んではいますが、稀に不規則な順序になっていることがあります。

 この理由としては、旧暦の1日に当てはまる六曜が予め決まっているためで、該当する日になると先ほどの順番がリセットされる仕組みになっているからです。

 その日付は以下の通りとなります。

 

 先勝:1/1、7/1

 友引:2/1、8/1

 先負:3/1、9/1

 仏滅:4/1、10/1

 大安:5/1、11/1

 赤口:6/1、12/1

 

 それでは、一つずつ細かく見ていきましょう。

 

大安(たいあん・だいあん)

 「大いに安し」とされ、終日万事が吉だと言われます。成功しないことはない日とされ、内閣組閣などもこの日を選んで行われるそうです。

 

友引(ともびき)

 「凶事に友を引く」、「共に引き分ける」などといった意味があり、大安の次にお祝い事の日に適すとされています。

 しかし、朝と夕方は吉とされていますが、昼は凶とされています。

 

先勝(せんしょう・せんかち・さきがち・さきかち)

 「先んずれば即ち勝つ」という意味であり、万事に急ぐことが良しとされています。そのため、午前が吉で午後が凶となります。行事が午前から始まり、午後をまたぐ分には問題ないとされています。

 

先負(せんぷ・さきまけ・せんぶ・せんまけ)

 先勝の反対の意味で、「先んずれば即ち負ける」とされます。そのため、午前が凶で午後が吉となります。

 

赤口(しゃっこう・しゃっく・じゃっく・じゃっこう・せきぐち)

 実は仏滅に相当する、もしくはそれ以上の凶日であると言われており、陰陽道の「赤舌日」という凶日に由来します。

 一般的に厄日とされ、新しいことや祝い事には適していないです。

 但し、牛の刻である11時~13時の時間帯だけは吉とされています。

 「赤」という字がつき、火の元や出血を伴うような刃物などには特に気を付けるよう言われています。

 

仏滅(ぶつめつ)

 「仏も滅するような大凶日」と言われ、仏事はよろしいが、何事も慎む日とされています。

 仏事や、別れ、また悪縁を切って再スタートしたい時には適している日とされています。

 終日凶とする説と、午後は縁起が良いとされる説に分かれています。

 

その他の吉日・凶日

天赦日

 日本の暦の中で最も吉日であるとされます。年に6回ほどしかなく、宝くじ売り場などもこの日は行列になります。

一粒万倍日

 買い物の吉日であったり、物事の始めに最高の日であるとされます。

 ちなみに今年の6月20日は、天赦日と一粒万倍日が重なり、財布の新調や宝くじの購入などに最も良いとされる日です。

不成就日

 仏滅よりも縁起が悪い日とされ、縁起事や慶事、祝い事は避けるべきと言われています。

三隣亡

 引っ越し、新築関係の最凶日と言われています。

 

行事に適した六曜、避けるべき六曜

 以上のことから、行事によっては適している六曜と避けるべきとされる六曜があることがおわかりいただけたと思います。

結婚

 例えば、結婚式ですが、これは「大安」、「友引」の日が適しているとされます。

 大安は、一日中吉であるとされるため、物事を執り行いやすいです。

 友引は、午の刻である11~13時の時間帯だけは凶とされているので注意が必要です。

 

 しかし、これらの日は縁起が良いとされるため、人気が集中し式場によっては希望日が押さえづらいことも考えられます。

 逆に「仏滅」や「赤口」は、慶事にはふさわしくない日とされていますが、縁起が悪いとされるため、式場によっては割引が適応されるケースもあります。

 

 また引き出物などは「幸せのおすそ分け」という意味で、「友引」に送る人もいます。

 結婚以外でも、お祝い事などは大安、友引などが縁起が良いとされます。

 

葬儀

 葬儀では、友引は「友を冥土に引く」と言われ、凶日とされます

 また葬儀以外の通夜、告別式や、法事関係は、特に縁起が悪いとされる日はありません。これは、六曜と仏教は直接関係がないためです。

 

その他 

 引っ越しや新築などで縁起が良いとされるのは大安です。逆に赤口、仏滅は避けた方が良いとされます。

 

 神社へのお参りやお祓いなど、お宮参りや七五三なども特に六曜は関係ないとされます。しかし、気になる方は大安や友引を狙うとよいでしょう。

 

 契約ごとやお見舞いなども赤口や仏滅は避けた方が無難だとされます。

 

 宝くじ大安の日が人気で、財布の売り上げや車の納車なども大安の日が多いとのことです。また納車時は、友引は「友を轢く」という言葉の繋がりからも避けられることが多いです。

 

 いかがだったでしょうか。

 

 若い世代の方々はあまり気にされない、または知らない人が多いと言われますが、冠婚葬祭は幅広い年齢の方々が集います。

 ですので、全ての参加者の方に気兼ねなく安心して参加いただくためには配慮しておいても損はありません

 

 また逆に大勢の人が避ける縁起の悪いとされる日に行うことで、混雑を避けたり、割引で得をしたりといったメリットもあるため、何を重要視するかはご自身でお選びいただければと思います。

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

人気ブログランキングへ